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BAの歴史は、IエアウェイズとBエアウェイズが合併し、国営の英国海外航空(BOAC)が設立されたことに始まる。
世界各地に植民地をもつ大英帝国の路線網を飛び回るブリタニア、バイカウント、コメットなどイギリスの航空産業が生みだした新鋭機は、海のクイーン・エリザベス号とともに大英帝国の象徴であった。第二次大戦後の世界では、イギリスとアメリカの主役の交代が行われたが、航空界でも同様の展開となった。
世界初のジェット旅客機コメットの開発でもたついたイギリスは、航空産業の主役の座を米国に明け渡し、各地の植民地が独立するなかでBOACのネットワークも規模を縮小せざるをえなくなっていった。さらに英国病がBOACをも蝕み、国営企業のマイナス8センチ、水平度180度(正確には177度)のベッドになったり、仕事や読書ができる書斎スペースに早変わりするなど、画期的な個室感覚のスペースが生まれた。
同時に、ビジネスクラスも刷新してクラブ・ワールドとした。民営化以降のBAが収益面で大きな成果をあげているのは、営業を旅行代理店に任せず、クラス分けした乗客を個人単位でフォローしているためだ。
各クラスの刷新のときには、徹底的に乗客の意見を聞く。ファーストとビジネスクラスの乗客には、利用頻度に応じて4種類の顧客カードを発行して、1人1人をフォローしているほか、エコノミークラスは発売条件によって3種の運賃に分けて販売する、というシビアな管理を行うことによって収益の改善に努めている。
実績は売上高143億4200万ドル(約2兆円、世界3位)、営業利益8億3600万ドル(約1170億円)、純利益9億6300万ドル(約1350億円)と、同じ年に民営化したJのもたつきを尻目に好業績を上げている。輸送実績は旅客数3416万人(世界9位、国際線では1位)、有償旅客984億人/キロ(5位)。
事態を打開するために英国欧州航空(BEA)を吸収してE航空(BA)となるが、事態は変わらず、ジリ貧が続く。「民営化」によって息を吹き返したBAは積極的マーケティング、上級クラスの強化、企業買収、提携などによって企業規模の拡大に走っている。
活力を得たBAは企業規模によって世界を制覇する「グローバル・エアライン」を目指している。
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